蓮音日記
~うたと旅のつづれ織り~
新しい記事を書く事で広告が消せます。
アンスティチュ・フランセ関西さんでの『マルシェ・ド・ノエル』
そして『Yule Celtic Journey~吟遊詩人たちとの夕べ・冬至編~』
おかげさまで盛況に終わり 無事に歌い納めてまいりました。
ご来場くださった皆様ありがとうございました。
(ライブレポート年内にかけるかな笑)
陰の極み、冬至も過ぎ、今日はクリスマス・イブ。
私の中でずっとこのキャロルがまわっている。
アイルランドの可愛い天使たちの歌声☆
How far is to Bethlehem?
この天使たちの舞台は 私も訪れたことがある
アイルランド ダブリンの聖パトリック大聖堂。

去年のアイルランド、スコットランドのヘブリディズ諸島旅の
大きな目的はケルト伝承歌の研鑽だったのだけど
もうひとつの意味は巡礼の旅だったのだなーと今思う。
振りかえれば、心の向くままに訪れていった場所は
聖パトリック、聖コロンバ、聖ブレンダンと
ケルト修道院が築かれていった中世の
エグザイル修道士たちにご縁のある地ばかりだった
気づいたらすごい数の教会や修道院を巡っていて、
ミサがあれば 自然と足が向かっていた。
そして あの憧れの『ケルズの書』にも会えた。
こんな風に写真をまた見返して 旅日記を書いていると
心はどんどん また彼の地へ飛んでいってしまって
どうしようもなくなる
コークの街の中心にある聖ピーター&ポール教会。
ここではアイルランド語でのミサもあり
美しいゲール語の讃美歌が聖堂に響いていた
けっこう若い人達もたくさんいて
さすがはカトリックが根付いている国だと感じた

キルケニーは中世の面影を残す古いお城や修道院、石畳の路地、、
風情あるお気に入りの街
800年の歴史を持つ 聖カニス大聖堂

ラウンドタワーとケルティック・クロス

ラウンドタワーに登って見下ろすキルケニーの町並み

ブラック・アビーは独特の雰囲気。
マリアさまの前にたつと 私の中に欠けている母性に
やさしく光をあててくださるような気がする


そしてキルケニーで一番心惹かれた 聖メアリー大聖堂
誰もいない 神秘的で荘厳な大聖堂の中
時が止まったような静寂
言葉にならない 気持ちに包まれて
涙が溢れ出てきて 祈った





そして 10年前も去年も
いちばん心に残り いちばん縁を感じる
ケリー州 ディングル半島の
カミーノ・デ・サンティアゴへと続くと知った
あのちいさな教会でおきた
不思議なエピソードについては
忘れないうちに また書いておきたいな・・

アイルランド在住のライアー演奏家、ジョン・ビリングさんが
4月から来日され日本全国をツアー中です。
関東、東北を回られ 20日から京都へ、そして来週は大阪へ!
先日お知らせした24(水)は大阪島之内教会でコンサートです。
まだお席ありますのでぜひいらしてください!詳細はこちら→http://hasunooto.blog109.fc2.com/blog-entry-244.html
さて ジョンさんとは昨年のアイルランドの旅以来の
再会を心から楽しみにしています!
長期滞在だったので、あまりに多くの出来事がありすぎ
旅日記も途中で放置。。腰重く 半ば諦めかけてたのですが
ジョンさんに案内して頂いたアイルランドの2箇所のキャンプヒルで
(キャンプヒルとはシュタイナー思想を体現する、知的障害を持つ人々と
世界各国からボランティアでサポートに来られる方達が共に暮らす共同体)
過ごさせてもらった 貴重な素晴らしい体験は
私の中で忘れがたい大切な宝物なので、、
やっぱり少しでも書き留めておきます。
日本大好きのジョンさんは何度も来日ツアーされてて、
初めてお会いしたのは タオライアーでもおなじみの
京田辺「癒しの森」さん主催、長野県の女神山での癒しの音WSでした。
WSの中でや諏訪神社での奉納演奏で聴かせてもらった、
ジョンさんのまるで指が弦の上をすーいすい泳ぐかのような、
軽やかであり かつ深~いライアーの音色、
そして何より彼のオリジナル曲のいくつかには
とてつもなくケルトの哀愁を感じて、、
涙が溢れたのを覚えています。
そしてさらに最も印象深かったのは、、、
帰りにご一緒した長野駅前の居酒屋で
それはもう幸せいっぱい!無邪気な満面の笑みで、、
生ビールジョッキ片手に枝豆をほおばるジョンさんでした。。。
お茶目…笑
時は過ぎ、そして私の昨年のアイルランド歌修行旅。
その様子などをちょこっとFBにあげていたのを
たまたまアイルランドにいらして見て下さった
ジョンさんから、メッセージが!
「ケリー州、ディングルに行くんだけど コーク(私が滞在していたところ)
なら車で通り道だから 一緒に行かない?友達も住んでるし
キャンプヒルでワークショップもするから三線持って遊びにおいで!」
な、なんとゆー、、信じがたい ありがたいお話。。。
ジョンさんに車でガイドしてもらえるんなんて!
でも、、そんな恐れおおい、、
でも、、二人きりで英語通じるやろか。車中しーんってなったりして。。
でも、ディングルって…8年前にも訪れて
私がケルトの歌にインスピレーションをもらった
とーっても思い入れの深い大すきな場所。。
一瞬 いつものうだうだ思考がグルグルして躊躇したものの、、
次に私から飛び出した言葉は
「Yes!Of course! Please pick me up in Cork!」
(これが正しい英語かは謎…)
旅、人生の中で時々起こる神様からのギフトのような
素敵な予期せぬ展開には いつもドキドキさせられる。
何が始まるんだろう。。
これが ジョンさんとのアイルランド珍道中?
の始まり始まり でした。
つづく・・・
Ring of Kerry
アイルランド南西部 ケリー周遊路にて

Blessing of Raibow!

Skellig Michael
遥か沖合に浮かぶ憧れの聖地、スケリッグ・マイケル
ここもやっぱり初期キリスト教にご縁のある地

Caherciveenの夕暮れ

御友人宅にて、ライアーと沖縄三線の初セッション♪

スカイ島のゲール語大学(Sabhal Mòr Ostaig)
マウスミュージックのサマーコースで一緒だった
私の大好きな小さなお友達 Aoifeからお年賀メッセージが。
嬉しい~

英語がダメな私 授業の休憩時間などみんなの会話に入れず
ちょっとポッツーンとなる時がしばしば。。。
彼女も大人ばかりの生徒の中で 時々ポッツーンと。
休み時間も一人で歌の練習を一生懸命してる姿が
もう すごくけなげだった。
そんなときにお互い求め合うように、、急接近…笑
彼女となら言葉はいらなかった。
一緒に歌ったり、絵を書いたり、折り紙して遊んだり。
あの時、録音したyokoの日本の歌を毎日聴いてるよと…。
あなたはいつまでも私のベスト・フレンドだよって…。
うーん なんてかわいいの~ 泣けます…
Aoifeの天使の歌声をどうぞお聴きください。
横で見守るのは我らが歌の先生、憧れのスコティッシュ・ガーリック歌手
Christine Primrose(クリスティン・プリムローズ)
先史時代や私が惹かれてやまない初期キリスト教時代時代の遺跡の宝庫
アイルランド語(ゲール語)が日常的にも使われている
3つの島の中で一番大きな島 イニシュモア島は前回訪れたので
今回は一番小さな島 イニシィア島へ行くことにした

島への行きかえりの船では とある妖精博士さんと一緒になった
彼は真ん中の島、古代遺跡の宝庫 イニシュマ-ン島へ
船内でちょっと不思議な光景をみたりした
アラン諸島の厳しい生活を描いたドキュメンタリー映画
『アランの男』はまだ見ていないけど、、、
アランのおじさんの馬車に乗って いざ島を探検

島中を巡らす石垣の風景の中にいると
ふと沖縄の八重山諸島を思い出した
世界は人知れず 静かに
海の底でつながっているのかもしれない

西の海の遥か彼方にあると言い伝わる楽園
ティル・ナ・ノーグ(常若の国)は見えるかな

高台から島を見守るお城

私は愛の難破船…

この静かな聖なる島を守る 勇敢なケルトの女神にみえた

ハイ・クロス(ケルト十字架)に出会うと ついつい惹きこまれていって

ぼーっと佇んでしまう

島のパブに向かう途中 見上げれば丘の上にお月さん
ほとんど地元の人っぽくて ローカルな雰囲気がいいな~
この荒涼とした地で パブは心潤うオアシスのようだ

パブからの帰り 真っ暗な夜の海の上を
満月の光が照らし出していて とても綺麗だった
B&Bは離れにあって 私以外誰もいない
海鳴りがだんだん大きくなってきた
明日船は出るだろうか
やけに孤独を感じてしまって
めずらしく眠れない夜だった
へたれの私にはこの島は寂しすぎる…
パブの壁にかけてあったイニシュア島の古い写真
今よりもっと過酷な自然の中で
強く生き抜いてきた人達のことを想った